yoshi-kansoのブログ

映画や小説、漫画に音楽など、その時に触れて感じた事を書いていこうと思います。

野田地図「Q」の感想(※ネタバレだらけ)

野田地図「Q」
北九州芸術劇場
2019年11月2日(土)13時~16時の回、18時~21時の回


最初から最後までとっても面白くて、「どこが良かった?」と聞かれたら「全部!!」と答えてしまいますが、それを前提として、特に私の記憶や心に残った所を抜き出し。
時系列もなにもかもバラバラ

木山さん
・プレゼント交換の時、お目当てっぽい箱の時はニコニコ、そうでもない箱の時はいまいちな表情
・瑯壬生(上川さん)の首を落とそうとする時の囃し立てる表情と真後ろに立つ瑯壬生(志尊くん)の恐れおののく表情との対比(ここでどちらの感情も痛いほど伝わってきて、私の心はべしょべしょになった)
・滑野での過酷な労働の時のだんだんとやつれていく姿や、帰れる者の名前を呼ばれるシーンでまず横の人が名前を呼ばれた時のひりついたような表情と、自分の名前が呼ばれた時の喜んだ表情
他にも沢山出られてて、木山さんも見たいし、ストーリーも追いたいし!と私自身が分裂寸前でした。

すずちゃん
・瑯壬生を呼ぶ時の悲痛な声(今も耳に残ってる)
・初夜を過ごし朝を迎えて別れたロミオを想いどうしようもなく泣きそうな表情でぐるぐると走る
・偽毒薬を飲み干すとき


・白金が滑野の過酷な労働状況に耐えかねてロミオを売る、なのにその切り札はまったく力を持たなくなっていた虚しさ?悔しさ?とか耐えられなかった。


すずちゃん志尊くんの溢れる瑞々しさや若さがとても眩しかったです。
でも松さんも上川さんもこの二人の延長線に存在する人物として瑞々しさや若さを見せていて、とてもかわいかった。むしろ若い二人よりも子供っぽく感じる時もあって、それがまたかわいかった。


私は涙もろいので、一幕の「たった五日間」という台詞ですでに泣いていて、結婚式の時は号泣に近く、嗚咽をもらしそうになるのを必死に耐えてました。
ほぼ最初から最後まで泣いてたかもしれない(>_<)。
でも、笑えるところは笑えるからすごい。
そのすぐ後に見た2回目も新鮮な気持ちで見て、ほぼ同じ感情をなぞってたかもしれない。


席が舞台に近く、真っ正面、舞台上の方々を同じ目線だったおかげか、同じ舞台に立ってるかのごとく入り込んでしまって、ほんと、引き込まれました。
壁を乗り越えてくる愁里愛が、戦場で這いつくばる瑯壬生がまるで自分に向かってくる様で、境界線があいまいで、今でも頭がくらくらしてる。