yoshi-kansoのブログ

映画や小説、漫画に音楽など、その時に触れて感じた事を書いていこうと思います。

入院した話

腹膜炎で入院した記録(2021年7月13日~22日)。
健康に配慮した生活を送ることを目指すため、忘れないように自分へ。


7月11日(日)
・暑いけど、親が市報を配るというので歩きで近所を周るのを手伝う。この時すでに胃の膨満感あり。日傘にタオル装備でも汗だくに
・セイバーを見て、デザストと蓮の決着に涙を流す。とんこつラーメンを食べながら思いを馳せる
・午後から納屋の農機具の入れ換えを行うと言うことで手伝う。この時すでに息も荒いし、なんかだるくてたまらない
・夕方にとうもろこしに鳥避けを設置するというので手伝おうとするも具合が悪すぎて、断って横になる
・めまいを感じるも、翌日に仕事に行くために風呂に入る
・胃腸が全く動いてない感じで吐きそうな気もするけどそれだけはどうしても嫌で大人しく寝る

7月12日(月)
・とにかく胃腸が動いてない。だるい。あまり眠れなかった。仕事に行けないこともないけど、行ったら倒れそうで休むことを決意
・とにかくだるい、熱がこもってる感じで、解熱のつもりで痛み止めを飲むと熱が下がり、数十分寝られる
・熱が38℃台。胃腸が重くて、痛くて、しんどい
・横になっても、座っても、立っても、何しても痛い。呼吸が浅くしか出来ない
・痛い、という言葉が勝手に漏れ続ける
・寝返りどころか、体をねじることすら出来ない
・一睡も出来ず、夜中にずっとふらふらとベッドとリビングとトイレ(何もでない)を徘徊するのを心配した家族に「病院行く?」と提案されるも、「起こしてごめんねぇ」しか言わずウロウロする
・今、介人くんのその場足踏みの「全力ゼンカーイ」をやったらきっと意識を失うな、と何故かこんなことばかりが頭に浮かぶ

7月13日(火)
・仕事を休む。発熱があるなら医療機関に相談して指示を仰いで報告をしてください。と指示を受ける
・かかりつけ医に連絡。発熱があるなら車で待機してもらうようになります、と説明を受ける。
・取り敢えずシャワーを浴びて髪を洗いさっぱりする。痛み止めのおかげで38℃は切ってたのでかなり楽に感じ、自分で運転して向かう
・駐車場で1時間ほど待機。ようやく順番が来て受診。問診の内容からコロナの疑いは低く、取り敢えずレントゲン
・腹膜炎が起きてて相当ひどいので、直ぐに救急車で別の病院に向かってもらいます。もしかしたら開腹手術になるかもよ、と告げられる
・「マジっすか、救急車っすか、えーーー」と戸惑う。
・歩けます、とスタスタと歩いて救急車に乗り込む。寝てください、とストレッチャーに促される。めちゃめちゃ乗り心地がよかった。通常20分くらいの道を7分くらいで到着して、おおお、と感動
・ストレッチャーで運ばれる時に太陽が真上で眩しくて顔をしかめたら、救急隊員の方が「まぶしいですよね、すみませんね」と被ってるキャップを脱いでひさし代わりにしてくださって、その優しさにキュンとなる
・何が原因なのかCT撮ったり、造影剤いれたり、婦人科を受診したり、血を抜かれたり(足の付け根から抜かれたの初めて)、くまなく調べてもらう
・家族が到着するもコロナ対策のため廊下で待機。車イスで運ばれる度に目の前を通る、お義母さんと義理のおねえさんも来てくださったのに待たせてばかりで申し訳ないと頭を下げる
・取り敢えず2週間の入院が決定。服薬治療をしてそれでも改善が見込めなかったら開腹手術です。という説明を受ける
・病棟に移動、ここで家族とはしばしの別れ。直ぐに治療が始まり、点滴で薬が入ってきた途端身体の熱が引いていく感覚。冷静になるにつれ「やっぱり夜も寝れないくらいの痛みはおかしかったんだな、あのまま家でごまかしながらいたらどうなってしまってたんだ」と考え始める
・取り敢えず身体が落ち着いたので、夜は「今でしょ講座」のライダー回を見る。でもやっぱり体調が万全ではなく、音を聴くのがつらかったのでイヤホンなしで。でも字幕のおかげで大体の内容はわかった
・絶食のため24時間点滴。点滴スタンドがめっちゃ愛おしく感じる。環境が変わったため夜はあまり眠れず

7月14日(水)入院2日目
・お腹は全く空かない
・痛み止めを飲まないと無理

7月15日(木)入院3日目
・お腹は全く空かない
・痛み止め必要
・頭がスッキリしてくる

7月16日(金)入院4日目
・お腹は全く空かない
・痛み止め飲まないでも大丈夫そうだったけど、真夜中に痛くなったので、服薬する
・胃の辺りが痛かったのが消え、下腹部の方が痛い感じに。先生の話によれば元々の腸の炎症が腹膜に広がってたのが、そちらの炎症が治まってきたことにより、本来の腸炎の痛みのみになってきたのでしょう。とのこと。ほうほう。

7月17日(土)入院5日目
・痛み止めなしでも大丈夫に
・テレビやSNSで見かける食べ物が美味しそう、とちょっとずつ感じ始める

7月18日(日)入院6日目
・セイバーとゼンカイを見て、大部屋で笑わない修行

7月19日(月)入院7日目
・お昼から食事開始。五分粥。ゆっくりゆっくり食べるも食べきれず。

7月20日(火)入院8日目
・お粥が五分から全粥へ。毎食完食
・お腹も痛くならないので、明後日退院としましょう、と決まる

7月21日(水)入院9日目
・お粥から普通のご飯へ。毎食完食するも、ちょっと胃がもたれる感じがして焦る

7月22日(木)入院10日目
・退院日。なのに消化不良みたいな重さが出てビビるも、痛みはないので、まあOK的な
・朝食を食べて、迎えにきてもらい無事に退院
・天気が良くて、病棟から車に乗る数分の間に日に焼けてしまい、真っ赤になる。日焼け止めがなかったせいで火傷状態になってしまった。退院後にまさかの状態。夏の日差しアカン


救急で運ばれた時、炎症反応の数値が30あり(正常値は0.3)ざわついたらしい。それが数日おきの血液検査で14、4、3、0.4と順調に下がっていったので良かったらしい。

退院後にも家でとにかく無理はせず過ごしているので、体調はまあまあ。
でも、抵抗力が落ちたせいか他の不調が出てる。
やはり年相応に衰えてきてるので、若い頃の様にはいかないもんだ、と痛感。
今にして思えば、消化不良みたいな症状はここ数年前からちょいちょいあったような。
とにかく無理してはいけない、何かあったらすぐに医療機関にかかるのを躊躇わない。

入院自体は、まあ体調もそこそこ落ち着いて、Wi-Fi使えたし、不意に誰かお見舞いがあるわけでもないので、とても気楽で快適でした。
でも、家族に心配はかけたし、お金もかかって、おまけに部屋がめちゃめちゃ汚いので物を持ってきてもらうのが恥ずかしかったです。

コロナ禍でも適切な治療を受けることが出来てよかった。それにつきました。

AbemaTVオンラインシネマ「Sucker Punch」を見ました

AbemaTVのオンラインシネマ
水石亜飛夢さん主演の「Sucker Punch」を見ました。

≪超簡単なあらすじ≫
主人公の大和が画面越しに人を殴る力があることに気付いてから、一方的に人を殴りはじめて、同じ能力の女性と画面越しに戦う話。


以下、亜飛夢くん中心の事しか話してません。

面白かったです!
大和くんクズ役って言うからどんなクズかと思ったら、未練がましい、ソフトめのクズでした。
酔っぱらった顔、力があると確信した時の顔、人を殴って喜ぶ顔、元カノとの恋が完全に終わった事を知った顔、挑戦者募集と煽る顔、殴られて驚く顔、喜びもつかの間所詮底辺だと知った顔、なんかレベルアップして絶好調の顔。
色んな表情見られて楽しかったー!

最後、忍ちゃんからのパンチを避けての「せっかちだなぁ」がめちゃめちゃ好きです!

最後二人ともサイコキネシスを使いこなしてる!
忍ちゃんの元々の力の強さが分かりませんが、「私達は底辺」と言ってたので大和くんと同じで画面越しに殴るだけの力しかなかったのかもしれない。

忍ちゃんがめちゃめちゃ好みでした。
とても魅力的だった。

大和くんと忍ちゃんはお互いを高めあってそうなので、恋仲とかとは違う、人間として関わっていく雰囲気がとても好き。
付き合ってもいいけど付き合わないのも面白そうでした。

しかし、大和は人を殴りまくったけど、緊急事態宣言が解除された後の人間関係はどうなってしまったのか。ことごとく壊れてるのだろうか。そこはとても気になった。

ドラマほんと楽しかったです。
しかし、演じながら撮影の全ての作業をこなすの本当に大変そう。
画角、照明、小道具、大道具、衣装、メイク、その他諸々自分でしょ?大変だぁ。
しかも本番中にどんな雑音が入るかわかんないし、部屋によっては声の大きさとか気を遣いそう。

亜飛夢君に合法的に殴ってもらえる気分になって楽しんでしまった。


他の三本も全て見ました。
「10年後の梨奈へ」
ホラー要素好きなので、ずっとドキドキハラハラした。

「Go!Con!」
うわー、ポジション確認とマウントの取り合い怖いよー、と思いながら見てたけど、最後好き。

「GIFT~しあわせのカタチ~」
このご時世結婚式をキャンセルされた方々もいたんだろうな、と胸を痛めながら見ました。お父さん、よかった。


企画に関わるすべての方々が、新しいエンタメに挑戦してる姿が見られてよかったです!

野田地図「Q」の感想(※ネタバレだらけ)

野田地図「Q」
北九州芸術劇場
2019年11月2日(土)13時~16時の回、18時~21時の回


最初から最後までとっても面白くて、「どこが良かった?」と聞かれたら「全部!!」と答えてしまいますが、それを前提として、特に私の記憶や心に残った所を抜き出し。
時系列もなにもかもバラバラ

木山さん
・プレゼント交換の時、お目当てっぽい箱の時はニコニコ、そうでもない箱の時はいまいちな表情
・瑯壬生(上川さん)の首を落とそうとする時の囃し立てる表情と真後ろに立つ瑯壬生(志尊くん)の恐れおののく表情との対比(ここでどちらの感情も痛いほど伝わってきて、私の心はべしょべしょになった)
・滑野での過酷な労働の時のだんだんとやつれていく姿や、帰れる者の名前を呼ばれるシーンでまず横の人が名前を呼ばれた時のひりついたような表情と、自分の名前が呼ばれた時の喜んだ表情
他にも沢山出られてて、木山さんも見たいし、ストーリーも追いたいし!と私自身が分裂寸前でした。

すずちゃん
・瑯壬生を呼ぶ時の悲痛な声(今も耳に残ってる)
・初夜を過ごし朝を迎えて別れたロミオを想いどうしようもなく泣きそうな表情でぐるぐると走る
・偽毒薬を飲み干すとき


・白金が滑野の過酷な労働状況に耐えかねてロミオを売る、なのにその切り札はまったく力を持たなくなっていた虚しさ?悔しさ?とか耐えられなかった。


すずちゃん志尊くんの溢れる瑞々しさや若さがとても眩しかったです。
でも松さんも上川さんもこの二人の延長線に存在する人物として瑞々しさや若さを見せていて、とてもかわいかった。むしろ若い二人よりも子供っぽく感じる時もあって、それがまたかわいかった。


私は涙もろいので、一幕の「たった五日間」という台詞ですでに泣いていて、結婚式の時は号泣に近く、嗚咽をもらしそうになるのを必死に耐えてました。
ほぼ最初から最後まで泣いてたかもしれない(>_<)。
でも、笑えるところは笑えるからすごい。
そのすぐ後に見た2回目も新鮮な気持ちで見て、ほぼ同じ感情をなぞってたかもしれない。


席が舞台に近く、真っ正面、舞台上の方々を同じ目線だったおかげか、同じ舞台に立ってるかのごとく入り込んでしまって、ほんと、引き込まれました。
壁を乗り越えてくる愁里愛が、戦場で這いつくばる瑯壬生がまるで自分に向かってくる様で、境界線があいまいで、今でも頭がくらくらしてる。

自然毒食中毒を起こした話

ハスイモをご存じですか?
私は馴染みが薄いのですが、主人がハスイモが大好きなことが最近判明しました。
で、我が家にもハスイモが植えてあるので茎を採って塩をもみこみアク抜きし、酢の物にしたんですが、どうやら主人はハスイモのスポンジ状の部分を潰さないサクサクした食感が好きとの事。
なので、翌日改めてハスイモを採ってきて薄切りにしてみました。
主人の実家では水にさらしたり、湯がいたり、塩でもんだりなどのアク抜きは一切しないとのことだったので、それにならってみました。
「本当にこれでいいの?」と疑問が沸きちょっと1枚口に入れてみました。

瞬間、舌や喉に感じるエグみ。

「やっぱりアク抜きは必要では?」
と思った瞬間、痛みと熱を感じ、身体中から汗が吹き出しました。吐き出せば良かったのに思わず飲み込んでしまい、喉から奥に広がる痛み。
確実にヤバイものを取り入れてしまった!!と水を飲み続けました。

こんにゃく芋に含まれるシュウ酸カルシウムは結晶が針状なので皮膚に着いたらえらいことになる、というのを昔テレビで見ていたのですが、これが瞬時に頭によみがえり、汗だくになりながら水をがぶ飲み。飲んでも飲んでも口も喉も食道も痛い。
半泣きになりながら、茎を湯がいてみたのですが抜けないエグみ。そうこうしてる内に主人が帰ってきたので、現状を訴えると転がっていた生の茎を私が止めるのも聞かずにひと舐め。すぐに唾液を吐き出し口をゆすぐも私と同じ症状に。
主人が電話で実家にハスイモの下処理を聞いてみるもやはりアク抜きはしないとのこと。

昨日の酢の物は問題無かったのに……。
でも一つ思い当たる事が。昨日ハスイモは採る時に私の母親と一緒だったのですが、今日は一人で採ったんですよ。その時に間違えて、近くの里芋の茎を採ってしまったのではないかと。
シュウ酸カルシウムを多めに含む里芋の茎だったとしたら、きちんと下処理を行わないで口に入れれば、そりゃ大変なことです。

調理時のたった一枚のつまみ食いで判明したので、被害が小さかったのがせめてもの救いかもしれません。
喉から奥への強い痛みにげんなりしたんですが、食い意地が張ってるため普通に夕食を食べました。が、全然テンションが上がりませんでした。
自分だけでなく、主人も危険な目に合わせてしまったことがとても辛かったです。

よく「○○と間違えて△△を食べて食中毒を起こした」というニュースが出ますが、自分がそれをやってしまった。速効性のある毒だったから気付いたけど遅効性だったら、と青くなりました。

夕方6時頃に口に入れて、寝る前の夜中2時頃は痛みもやわらぎました。朝を迎えて気持ち悪さは残り、昼過ぎにもまだ気持ち悪く、24時間以上経った翌日の夜8時時点でも痛みとは言えない熱のような何かの塊を内臓に感じます。
でも、食い意地ははってるので、毎食しっかりと食べられるくらいの軽症で良かった。

自家栽培の野菜はきちんと管理して、正しい知識を持たないと危険だ!と身をもって知った次第です。
しかし、主人には好きな食材に対して恐怖心を持たせてしまったのが申し訳ない。

今後、このようなことがないよう気を付けたいと思います。

「台風家族」ネタバレあり感想

まず、台風家族とはどんな映画か。

両親が10年前に銀行強盗を犯す、奪った2000万円と共に両親は行方不明に。その事件により人生を歪められた四人兄弟が遺体のない形だけの葬儀の為に久しぶりに実家に集まる。兄弟は遺産にしか興味はなく、争いを始める。何故両親は銀行強盗を犯したのか、隠し続けてきた子供達への本当の思いとは、その全てが明らかになったとき、一つの台風が近付いていた。

 

面白かったです!
草彅さんは長男の鈴木小鉄。現在無職、実家の葬儀屋を手伝わされることに反発して運転免許もとらず、役者を目指して若い頃に家出。その後結婚して今回は妻と娘と帰省。
とにかくこの長男小鉄がお金に目がない奴で、一円でも多く欲しい為に仕事中に起こした交通事故での保険金を怪我が治ってるのに不正受給したり、自販機を使う老夫婦に目を付け取り忘れたお釣りを自分の物にしたり。もちろん遺産も一円でも多く取ろうと、付け焼き刃っぽい法律知識を駆使して兄弟を言いくるめようとしますが、あっさりと反撃にあう。
お金にがめつい様子は娘にもばれており「働いて金を稼げ」と一蹴され、とにかく情けない。

しかし、銀行強盗を犯した父親とこの長男はとにかく似たもの同士。粗暴で人に迷惑をかける事も多いものの、子供への愛情をどう表現していいのかわからず、それがまた誤解を招く始末。

長女(MEGUMI)、次男、三男(中村倫也)の兄弟もくせ者揃いで、本音でぶつかり合う喧嘩は迫力あり。
実はこの模様は今回の葬儀を開催した人物によりYouTubeで配信されており、怒り狂う兄弟の元に配信を見た人物が表れ「銀行強盗を犯した理由を知ってる」と申し出て、物語は一気にクライマックスへ向かいました。

とにかく、茹だるような夏の暑さが画面から伝わってきて、イライラするには十分という感じ。ここの家族がここまで壊れたのには決定的にトドメを刺した人物がいるわけではないのですが、みんながそれぞれに原因があって。もっと本音でぶつかっていれば最悪の状態は免れたとは思うけど、でもここまで壊れないとこの家族は再生することはできなかっただろうとも思いました。

草彅さんの演じるどうしようもない父親であり、長男の小鉄。こずるくて、情けなくて、クズで結構、と開き直る姿は本当に腹立つし、憐れみすら感じる。お金の為ならなりふり構わない姿勢には感心しますが。そこまでお金に執着するのは理由があるんですが、それを知ると「もっとやりようがあるだろうに」と思ってしまいました。

最初にも書きましたが小鉄が追いかけた夢と言うのが役者なんですが、芽が出なくても続けてたんですがある日すっぱり諦めてるんですね。役者時代の演技(ちょい役)が見られるシーンがあるんですが、それがちゃんと上手じゃない。役者草彅剛の演技を小鉄で存分に見せてる所に、役者小鉄としてのダメダメな演技をする草彅剛、すごかった。
草彅さんがテレビドラマ「まだ恋は始まらない」に出演した時に爪痕を残そうと、メイン演技の後ろで映る時に余計な動きを足して注意されたのを思い出しました。

それぞれの登場人物が置かれた状況に心が苦しくなりましたが、最後は明るい雰囲気で終わったので、後味は悪くありませんでした。
あらすじを読んで、とっても見たかった。いろいろあって、無理を通して公開するのも苦しいな、と思ってたのですが、見られてよかったです。

 

舞台挨拶でご本人を見た直後だったので、ちょっと不思議でした。あんなふわふわだった人と全然違う!と思ったり。いい経験出来ました。

「台風家族」の舞台挨拶で我が身に起きた最高の出来事

「台風家族」舞台挨拶
2019年9月17日(火)18:30~20:48中洲大洋劇場
登壇者 草彅剛、市井監督
(本来は8月30日(土)予定だったが豪雨の影響で延期に)

私の席はステージから中程の右端。座席もスクリーンも緩やかなカーブついており、少し見にくいかなぁ、と思いましたが、椅子が座面を倒したりせずに固定でふかふかで座り心地がよく、座った状態で人が目の前を過ぎても足をすぼめる必要が全くないというゆったり具合でした。

司会の女性が出てきて簡単な注意事項の後に、ついに呼び込みを。お客さんが一斉にこちらに顔を向けるので「え?こっちの方から出てくんの?」と右後方の扉(自分たちが入場した扉)を見つめてたら、スポットライトが私のすぐ側の扉に集まり、バーン!!と開いて、そこに光を浴びて輝くつよぽんの姿が!顔が目に飛び込んできて!カッコイイ!!!!!!!!と思ってるうちに、目の前に来たので思わず右手を上げたら、指先にそっと左の指先をタッチしてもらえた。優しくて温かかった!!
扉が開いた瞬間に会場は黄色い声で埋め尽くされたのですが、そのままつよぽんが歩いていく場所がライトと悲鳴が追いかけていって、私は呆然と後ろ姿を目でおいかけてました。指先が触れた瞬間から涙が溢れて号泣。

草彅さんと監督がステージへ。以下、草彅さんの言葉で覚えてるのを羅列&言い回しは正確ではない。
「本来なら皆さんが一番最初に見るはずだったんですけど」
「なんとこれが29回目で最後になったという」
「最初にするはずだった場所が最後になるという、なんか一周まわってきた感じ」
「9月17日『九州いいな』と」と笑顔のつよぽんですが、監督が言ってたことを横取り。
「すごくないですか?30日のチケットを大事にもって今日来てくれてるって」
司会の方が「本当は映画を見たかったけど、今日の為に大事にとっておいたよ!という方」結構手が上がる。
「あーそうなんだ、じゃあネタバレとか話さない方がいいですね」
「見たよって方!」
これも沢山手が上がる。10回目です!の声にありがとう!!とつよぽん
博多なので、監督にラーメンをおごる、替え玉も無料、トッピング無制限で、という冗談をさっき言ってたのですが、「みんなにラーメンおごるよ、何回も見てくれてる人はトッピング無制限!!」と楽しそうでした。

作品が公開された喜びをとても強く感じてるとのこと。
「僕は撮影の時、早く帰りたいなぁ、帰って美味しいもの食べたいなぁ、夜遅かったり、朝早かったり、つらいのになんで役者をやってるんだろうって思うときがあるんですが、作品が出来上がって、皆さんへ届けて、こうやって皆さんの喜ぶ顔を見た時に、あぁこの皆さんの顔を見る為にやってるんだなって思います」みたいな事を言われた時に、役者でもあるけど、やっぱりアイドルなんだなぁってジーンとしました。

昨日は熊本で舞台挨拶があり、お客さんが「周りが笑ってるシーンで自分は泣いてしまった」という方がいたらしく、そのことについて「人それぞれ感じ方も違う、周りが笑ってても自分が泣いてもいい、その逆もあるだろうし、泣きながら笑ってる時もあるだろうし、自分の気持ちそのままで受け取ってもらえれば」。
実際、喜劇とも悲劇ともとれるシーンのオンパレードなので、自分の生きてきた人生によってかなり受け取り方に幅がある映画だと私は思いました。

「いやー、福岡は美人の方が多いですね~」
つよぽん!男もいるよ!(男性の声)に笑いが起き、おばあちゃんもいるよ!(年配の女性の声)と続々と声がかかり、非常にアットホームでした。
最後に撮影タイムがあり、トークは終了。
そのまま舞台袖に帰って行くのかと思ったら、また同じ扉へ。二回目とはいえ全く冷静になれず、「つよぽん!」と名前しか口から出てこなかった。今度は左手の平にタッチをいただきました。今度はつよぽんの手汗が。そのせいかひんやりしていました。ライトを浴び、舞台で一生懸命話してくれたんだなぁ、とありがたい気持ちでいっぱいになりました。

かっこよかった。本当にかっこよかった。顔もスタイルも、仕事に対する姿勢も、なにもかも。何回もサンキューベリーマッチョって言ってくれたし、ヤンチェの服を着てる人に気付いて声をかけてたし、とにかく精力的でありながらも、突飛な事を言ったり。
監督が「ずっと挨拶を一緒にまわったけど、いまだに掴みきれない」みたいことをおっしゃってました。
ペロリ?かな褒められた時に照れて手を顔の横で翻す動きがあるんですが、それを多発しながら「ダチョウ倶楽部さんもこんなのありましたよね、ペロっとでしたっけ」みたいなことを言ってて、お客さんから「くるりんぱ!!」って声が飛んで、そっかそっか、ってなってたのが、非常につよぽんでよかったです。

しかし、まさかこんな至近距離で見られるなんて思ってもいなかったので、驚きの余り吐きそうでした。緊張というわけではなく、びっくりしすぎて、身体が活動を止めて別の何かに生まれ変わった気分でした。
前回つよぽんを直に見たのは2014年のコンサート「Mr.S」でのスタンド席、しかもほぼ最後列。からのゼロ距離。そりゃ生まれ変わりもしますよ。
もんのすごいかっこよかった。ご本人に見とれるのはもちろん、トーク中、ライトに照らされて後ろのスクリーンに映る影がめちゃめちゃかっこいいんですよ。草彅さんはのっぺりとした顔によく勘違いされますが、すごく彫りが深いんです!その彫りの深さが影に表れていて、そちらにも釘付けでした。

もう、記憶が薄れかけていて言い回しはもっと素敵だったはずなのですが、思い出せません。人生で初めて行った舞台挨拶でこんなにラッキーな事が起きて、号泣したことと指先に感じた温もりと、手の平に感じた汗の冷たさを忘れたくなくて書きなぐっただけですが、つよぽんに会えて本当にいい人生だと噛み締めました。
映画の感想についてはまた書けたらいいな、と思います。

 

「森山中教習所」映画の≪感想≫

森山中教習所
2016年7月9日公開
野村周平賀来賢人のW主演

~簡単なあらすじ~
ちょっとズレてる大学生佐藤清高(野村周平)と根暗なヤクザの轟木(賀来賢人)が免許を取得するために教習所に通うとあるひと夏のお話。

と非常にざっくりですが、こんなお話です。元は漫画なんですね(まだ未読です)。

ここから先はネタバレありです!

実は今年の正月の夜中に放送してたのを録画して、昨日やっとこさ見たのですが、とっても良かったです!

彼女を振った清高が轟木の運転する車にはねられます。全く動じない轟木ですが無免許の為、免許を取れとヤクザの親分に命令され夜中にも関わらずその足で教習所へ。事故の隠蔽の為にトランクに入れられた清高が目を覚まします。幸い傷ひとつなく、しかも「轟木じゃーん!」と満面の笑み。あっけにとられた親分に示談として免許取得を持ちかけられ快諾。
ここから二人の夏が始まります。
はねたことを怒ってるのかと尋ねる轟木に「どうでもいい」と返したり、器が大きいのかアホなのかよくわかりません。
そんな清高も家庭では問題を抱えています。燻ってる父親に嫌気がさし、家を出る事を常に考えてます。そんな時、講師のサキさんに恋をしたり、失恋したり。

一方轟木ですが、免許取得には全く乗り気ではありません。
施設で育ち、早くそこから抜け出したくて高校を中退してヤクザの道に。クラスに馴染めてなかった轟木が清高に初めて声をかけてくれた日が退学日。
たったこれだけの接触なのに、物怖じもせずに「友達」と言い切る清高。
清高の言動には常に笑みがこぼれる轟木。
清高は免許を取ればどこにも行けるが、自分は反対にヤクザの世界に縛り付けられてしまう。

自分の持ってる価値観を覆され、そんな清高と過ごす夏がとても楽しくて、辞められるわけがないのにヤクザを辞めたいと夢想する轟木がとても切ない。
所々、自分がヤクザであることを疎ましく感じている様な轟木とそれを感じとり、その背中を見つめる清高も切ないです。

最後に二人とも無事に免許を取得するのですが、二人はここから別々の世界へ戻っていきます。決して交わる事のなかった二人が奇妙な再会を果たし、また別れていく。
偶然がもたらしたあの夏の日々。特に轟木にとっては忘れられない夏になったはず。

正月に録画しておきながら、この時季に見たと始めに書きましたが、結果最高でした。この夏の終わりに見るにはぴったりのお話でした。


最後に、たまらなかった所。
轟木役の賀来君が銀髪にネクタイにシャツなのですが、それがとても似合っています。常に静の表情がとても好きです。